大阪
会場

2012年7月8日(日)

千里ライフサイエンスセンター         
お陰様で盛況に終了いたしました。

9:30  開場・受付開始

10:00〜10:45  ■補綴総論
  『映像から展開する咬合補綴治療の現在』
  Japan Prosthetic Dental Laboratory
  Japan Craft,JPI 重村 宏

変革期にある現代の歯科医療であっても、絶対量が減ったとはいえ依然として歯冠補綴や欠損補綴の治療を必要とする患者が多く、その重要性が減ずることはない。歯科関係者は良質な補綴治療を提供するために総合的なアプローチを必要とし、患者のQOL(生活の質)高めることに腐心しなければならなくなった。
しかし、患者のQOL(生活の質)との間で密接な関係がある咬合治療が、いまだに経験と勘に頼ったものであることは、大きな問題であると思われる。
そこで、近年普及が著しい歯科用CTからのX線断層画像や機能運動路計測などからの診断が、ビジュアルなアプローチとして治療現場ににどのような変化をもたらしているかを観てゆき、そして、この変化を歯科技工士がどのように捉えるべきかを考えていきたい。さらに、3次元的に解析することで生まれる新しい咬合の考え方(アンテリアガイダンスとポステリアガイダンスの関係)を、症例を提示しながら述べることができれば幸いである。
1978年 大阪歯科大学歯科技工士専門学校卒業
1984年 貴和会歯科診療所勤務
1998年 Japan Prosthetic Dental Laboratory開設
2005年 JPI(Japan Prosthetic Institute)講師
2007年 埼玉歯科技工士専門学校 非常勤講師
2009年 Japan Craft,JPI代表

日本顎咬合学会会員
日本口腔インプラント学会会員

重村 宏
10:45〜11:30  ■審美
  『セラミック修復物を天然歯に調和させるための要件と
   製作の実際』
  大谷歯科クリニック 湯淺直人

近年の歯冠修復では、天然歯に近似した光学的性質を有するオールセラミックスの普及により天然歯と修復物の高度な色調調和が望める。
しかしそれを実現す るにあたっては、修復物の種類と構造によって異なる光透過性に留意しつつ、症例毎に変化する様々な修復状況に応じた対応をとる必要があり、修復物製作時に 考慮すべき要件は多岐にわたる。
本講演では、これらの中から特に重要度が高いと考える要件とそれに付随するセラミック修復物製作の理論をインターナルライブステインテクニックの応用法とともに解説する。

湯淺直人
11:30〜12:15  ■審美
  『私の考える色調』
  oral design 彩雲 小田中康裕


審美補綴と言えば、最近ではオールセラミックスが代名詞になっており、オールセラミックスの利点だけが取沙汰されるが、私は、オールセラミックスにはまだ問題点があると考えている。その問題点は、メタルセラミックスの問題点と比べても臨床に置いては、メタルセラミックスの補綴の方に選択する優位性があり、メタルセラミックスでは、オールセラミックスよりも劣ると言われている色調は、まだ開発の余地があると考えている。
技工料金においては、メタルセラミックスの技工料金と、オールセラミックスの技工料金とではトータル的には開きがある。これは決して、歯科技工士の技術が向上したから技工料金が上がったのではなく、単なるコーピング料金が上乗せされているだけである。そこで、もしあなたがメタルセラミックスの色調を開発し築盛することによって、この技工料金の開きを技術料で埋める事ができるならば、歯科医師、歯科技工士、患者にとってもいろんな意味で満足が得られるはずである。
そこで臨床的にどのような点に気をつければオールセラミックスと遜色のないメタルセラミックスが製作できるのかを皆さんと考察したいと思う。
1964年 岩手県生れ
1984年 岩手歯科技工専門学校卒業
1986年 IDAラボテックスクール入社
1993年 Will Geller氏のラボ(oral design CENTER DENTAL-LABOR W.GELLER)留学
     スイス
1996年 上北沢歯科勤務
1998年 有限会社バーレン開業
2011年 oral design 彩雲 開業

小田中康裕
13:15〜14:00  ■デンチャー
  『パーシャルデンチャーデザインの可能性に迫る』
  (有)デンタル・プログレッシブ 奥森健史

「欠損補綴を語るなら、パーシャルから・・・」という言葉は、世界水準を意識する長寿国・日本の補綴治療において、いずれ、“キーワード”となるでしょう。
欠損補綴治療のオプションとして、第一選択は今後も、当面は審美回復を考慮したインプラント補綴が“メイン”と評価されるなか、パーシャルデンチャーは、決して避けては通れない“重要なオプショナル”として、選択肢に残るでしょう。
また、その補完関係により時代に即した補綴デザインの概念も新しいテキストの1ページとなります。
そのパーシャルデンチャーの大きな意義は“過酷な環境下となる口腔内の残存歯列をかに保存できるか”にあります。換言すれば、“いかに歯列全体で力をコントロールするか”ということになるでしょう。
よって審美、機能の回復をターゲットとすべく、歯や歯周組織を考えた生体学、壊れない事が前提となる構造力学とその4大要素を総合的に考えていく必要があります。
本講演では、その可能性に迫りたいと思います。
1984年 東洋医療専門学校卒業
1992年 渡独 ハイデルベルグ
2000年 有限会社デンタル・プログレッシブ 開設・・・現在に至る

咬合・補綴治療計画セミナー インストラクター
大阪大学歯学部付属病院 歯科技工スーパーバイザー
日本補綴構造設計士協会 師範講師
KSI研修企画・奥森セミナー 主宰
古希の会メンバー
大阪SJCD会員

奥森健史
14:00〜14:45  ■デンチャー
  『私の考える総義歯製作 ~アルプス歯科の総義歯製作技法~』
  JADE 中込敏夫

総義歯の製作は、診療室と技工室との双方による手技により完成する。
そしてここで大切なのは「考え方」と「実際の方法」、そしてそれらの 術者間の共有である。
総義歯製作は他の補綴装置と比較した時、最大の質量を持ちながらも、
最小の情報量でそれを構築しなければならず、そのため難易度が高いと
いう特徴を持つ。
ゆえに歯科医師と歯科技工士の強力な連携なしでは到底、理想的な総義歯製作は困難である。
本講演では、アルプス歯科で行われている「総義歯製作技法」に関して報告する。
1984年 横浜歯科技術専門学校卒業
1984年 ファーストデンタルラボラトリー勤務
1985年 新宿アルプス歯科診療所勤務
2006年 JADE開設 代表
2007年 医療法人社団真正会 アルプス歯科専務理事就任

日本歯科技工士会生涯研修認定講師
日本歯科技工学会認定士
日本歯科審美学会認定士

中込敏夫
14:45〜15:30  ■補綴総論
  『修復治療における補綴物形態のあり方とLongevity』
  (有)デンタル・クリエーション・アート 西村好美

歯科治療に対する患者のニーズが高まりつつある今日において、それらをいかに解決し患者に満足して頂ける修復物を提供できるか、それらを考えた時に色調や形態が性別・顔貌・口唇・歯周組織・隣在歯などといかに調和出来ているかを思慮深く観察することが必要である。また、患者自身が持っている口腔内に対する問題を改善することが可能であるかどうか、また改善されたとしても患者が希望する口腔状態が作られた後いかにそれが長期的に健全な状態でされていくかなどこれらのことについて患者はもちろん我々にも大きな課題である。
それらを解決するために第一に必要なことは収集した情報を整理し、いかにその情報を補綴物に活かすかを考える必要がある。歯科における修復治療の成功を考える時、「治療」の中心となるのは患者自身の持つ口腔内の状態や患者を取り巻く環境などにより大きく左右されるものである。しかし「修復」を考えた時、その結果を出すためには歯科医師や歯科技工士と歯科衛生士が修復治療の目的意識をしっかり持ち、患者の口腔内を評価・診断を行い、問題点を導き出す必要がある。導き出された問題点を改善することによって得られる口腔内の変化を患者にインフォームドコンセント(説明)を行い、患者との話し合いの中そのゴールに向かい治療または補綴が行われていく。また、最初に述べた永続性を考えた時、咬合は当然のこと歯周などにも配慮することはとても重要なことである。結果を導き出すためには、治療を行うドクターと補綴を製作を行う技工士、そして口腔衛生およびメンテナンスを行う衛生士がチーム医療のもと、いかにチームで各々の役割を果せるかということはとても重要であると考える。
そこで今回は、修復治療を成功させるための私の考え方と実際の作業に基づく日常臨床を中心にお話させて頂きたいと思います。
1982年 行岡医学技術専門学校 歯科技工士科卒業
     藤井歯科医院勤務
1985年 大阪セラミックトレーニングセンター講師
1988年 日技生涯研修認定講師
1991年 藤井歯科医院退社
     有限会社デンタルクリエーションアート開設
1995年 SJCD歯周補綴テクニシャンコース講師
1999年 にしむら塾主幹(東京・大阪)
2001年 松風アドバイザー兼国際インストラクター就任
2002年 咬合・補綴計画セミナー招聘講師
2007年 日本歯科審美学会認定士及び評議員
     THE EUROPEAN JOURNAL OF Esthetic DENTISTRY編集委員
2009年 新大阪歯科衛生士専門学校卒業(歯科衛生士国家資格所持)
2010年 大阪大学歯学部付属病院歯科技工スーパーバイザー就任
     新大阪歯科衛生士専門学校講師

日本歯科技工学会
日本審美学会 認定士及び評議委員
日本臨床歯周病学会 準会員
CAD/CAM学会 評議委員

西村好美
15:45〜16:45
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   浜崎信夫先生 林直樹先生 片岡繁夫先生 小田中康裕先生
   中込敏夫先生 湯淺直人先生 奥森健史先生 青嶋 仁先生
   浅野正司先生

  No.1/浜崎信夫「メタルセラミックス3本サンプル」および
          松風クラブ限定作品集「a photograph collection」
  No.2/林 直樹「臨床カラーフォト作品」<A> /A3額,No.入り
  No.3/林 直樹「臨床カラーフォト作品」<B> /A3額,No.入り
  No.4/林 直樹「臨床カラーフォト作品」<C> /A3額,No.入り
  No.5/片岡繁夫「瑪瑙ポーセレンパレット(約34cm幅)&特製セラミックスパチュラ」
  No.6/小田中康裕「下顎前歯6本メタルセラミックスブリッジ」
  No.7/中込敏夫「総義歯本とサンプル義歯のセット」シリアル番号入り
  No.8/湯淺直人「上顎フルマウスカービング&ワックスアップ(レプリカ)」
  No.9/奥森健史「ゴールドとチタン合金の“ペア・ミニュチュア”パーシャル」
  No.10/青嶋 仁「Ceramics Example」絶版本/サイン入り
  No.11/浅野正司「臨床家のためのアルミナ&ジルコニアクラウン製作法」非売本/サイン入り



 




各コースとも、ほぼ定員に達する多数の皆様のご参加をいただき誠にありがとうございました。こころから御礼申し上げます。


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